戦争で十のお題


● 01.血の涙。
神様なんて 信じない
他人なんて 信じない
だけど助けて
彼女を救って
助けてくれるなら
誰だって 構わないから

● 02.この手が血塗れたままならば
この手が
血塗れたままならば
この手は このまま
あえて綺麗にせずに
前に 進もう
その手を 取ろう

● 03.仮初めの、「平和」
記憶を 感情を無くした君も
夢と言うモノを
見るのだろうか
無表情にも
穏やかにも見える
その顔は
まるで
この世界が
平和に見えてくる

● 04.腰の銃を手に取ったとき
無我夢中で其れを手にしていた
大切な人を
守ってくれる存在が
居なくなったとき
その人を守れる者は
僕か居ないと
考えるよりも早く
体が理解した

● 05.何の罪も無いからこそ、彼らは死んで行くんだろう。
きっかけを作ったモノ
始まりの狼煙を上げたモノ
その場にいったモノ
おいていかれたモノ

それぞれの意思も
思惑も
なにもかも
無条理に
現実だけが
広がっていくだけ

● 06.初めから、分かっていた筈だ
こうなることは
わかっていたはずだ
いや
わかっていて
わかっていなかったのだ

無力さを
見せつけられた時
初めて
理解出来るのだ

● 07.魂まで穢れてしまえば、楽だったのだろうか。
君のように
いっそのこと
穢れてしまえば
己の無力さも
犯した罪も
この世界の全てのモノから
逃げ出せる事が
出来たのだろうか

● 08.怯えた少女の瞳
どんな
気持ちなのだろうか

かつて助けられた男に
銃を向けられるのは
かつて助けた少女に
銃を向けるのは

銃を向けられた
少女の瞳は
ただただ
出会った頃と同じ
漆黒の輝きを放っていた

● 09.あなたの目の前で、その命を、散らした。
君を守ると決めた時から
自分の命など 心など
どうなっても良かった
君が
笑っていてくれるなら
君が
生きていてくれるなら

● 10.振り返ったら、最期。
私たちは
それでも自分の信じる道を行く

それだけが
たった一つの真実
存在意義



戦争時、こういう事になった人は沢山いるんだろうなぁ…と思いつつ。
自分なりのメッセージの意味を込めて…。
お題配布元


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